Japan Blue Jeans Topics

Official Information of Japan Blue Jeans

ジャパンブルージーンズはこうして作られる

      2019/03/28

こんにちは。

過去に顧客の皆様に配信をしたJAPAN BLUE TIMESより、
ジャパンブルーの生産背景についてお送りいたします。

WEB BLOGではJAPAN BLUE TIMESではご紹介しきれなかった裏話も?ご紹介していけたらと思います。

JBの定番デニムが織られている機場のご紹介。
JBの機職人としてもおなじみとなりつつある内田茂さんにお話しを伺いました。

 

Japan Blue Jeans(以下JBJ)の生地が織られている“機場(はたば)” と呼ばれる中畦工場は児島本社より車で30分ほどの場所にあります。
作業場は外から見ると静かですが、近づくにつれ織機の音と振動が伝わってきました。

本日はお忙しい中、ありがとうございます。
さっそく凄い音ですが何台くらいの織機があるのでしょうか?

全部で10台。ここにある旧式力織機は全てTOYODAのもの。シャトル織機とも言うよ。
(TOYODAとは豊田自動織機製のこと 現:トヨタ自動車の礎となるメーカー)

 

いつごろの機械なんでしょうか?

そうじゃなー、もう約40年以上前のものじゃろう。

ここにあるのは全部「G9」というモデル。
もう今のメーカーでは製造してないけんな、故障したらパーツを自分で手に入れて直すしか方法はないんよ。

この小さい箱に分別されている部品がそうなのですね。直される頻度は多いのでしょうか?

最初は大変じゃったな。

動くか動かんかわからんものを直さんと使えんのじゃけ。
1台1台基本的には同じ織機じゃけど、エンジンから何まで中身はバラバラなんよ。

誰も正解を知っとる訳じゃあないけん、そりゃあいろんな本をぎょうさん(たくさん)読んだわなー。
修理というより自分なりに改造しとると言うた方が近いなー。

織る生地や糸によって所々パーツを入れ替えたりしとる。
いろんなことを試して何とか稼動できるようになったんよ。


ストックされた織機の様々なパーツ

 

現代の機械はトラブルシューティングなどがマニュアルに載っていますが、当時はそういうものはなかったんですよね。

ちょっと待っとって。

(内田おもむろに奥の作業場へ)

こんな説明書があるんよ。一応な。

でも製品の説明はあるけど、修理の仕方やここをこうしたら直るとかは書いてないけん。

ここで織り始めた時は動かん織機だけがあって、
説明書も何もなかったからこの説明書を頑張って探して、何回も読んだんよ。

内田さんはTOYODA織機の取扱い説明書を持ってきてくれました。

 

デニム生地はどのように織られていくのでしょう。

原理的にはな、鶴の恩返しに出てくるような人力の織機と同じよ。
織物はタテ糸とヨコ糸で構成されてあって、旧式力織機はヨコ糸をシャトルに入れて往復させ、タテ糸に通して織布する機械ってことじゃなー。

 

シャトルとはこのカーン、カーンと織機の中を動いている木製のものですね。
随分と激しく動いていますが壊れないんですか?

野球のバットに使われるくらいの固い木を使っとるから早々には壊れんで。
だいたい10年位は使えると思うけど、製造しとる会社ももう日本で一社しかないけん、そりゃ心配はしとる。

旧式力織機と現代のものとの大きな違いはありますか?

やっぱり一番大きい違いは生産効率じゃろうな。
旧式力織機は構造上織るスピードを上げることができんから、最新の機械に比べたら1/4~1/5の生産効率じゃ。

通常デニム生地は1反(生地をロール状にしたもの)で約50m巻が基本。
現代の織機は横巾150cm(W幅ともいう)のデニム生地が主流で、約1.5mで1本のデニムが作れる。

それに比べて旧式力織機の横巾は約80cmで、1本のデニムを作るのに生地の長さが約2.5m必要なんじゃ。織る速度も4分の1くらいだから生産効率は相当な差があるわな。

旧式力織機で織られた生地の特徴は、生地の両端にある“セルビッチ”と呼ばれる“耳”の部分。
本来は生地のほつれ止めのためにあるんよ。

最近は様々な技術でセルビッチデニムも効率よく作れるみたいじゃけど、やっぱり旧式力織機にこだわっとるのが“本物”という感じがするなー。

 

何故そこまで旧式力織機にこだわるのでしょう?

そうじゃなー。

ひとつは生地に使える糸の太さかな。
太い糸は高オンスデニム生地を作るために不可欠なのは知っとるか?
現在主流の革新織機はシャトルの代わりに風圧や水でヨコ糸を送るけん、太い糸は使えんのんよ。

それから高速の織機ではタテ糸を強く張るけん、出来上がったデニム地の表面が平らになりすぎて綿ごとの個性が活きんのじゃ。
旧式力織機だったら職人の手で織りのスピードをコントロールできるんよ。
だからゆったりしたテンションで綿の糸本来の個性が活きた凹凸のあるデニム生地を織ることができる。

マニュアルが無いけん、なんでも問題は自分で工夫してクリアしていかんといけん、
でもその達成感がやっぱり嬉しいけん、寝るときでも考えてしまうんよ。

 

内田さんはどのくらい織りの現場に携われているのですか?

もうすぐ50年じゃなー。
ジーンズ以外にもいろんな素材を作ってきたわなー。

まだまだ元気じゃし、若いもんには負けんで。
それでも、あとのことを思うと若いもんにもどんどん引き継いでいきたいな。

 

内田さんの次を担う若手職人の山本さんにもお話を伺いました。

この仕事を始められてどうですか?

自分はいま入社して6 年目です。
もともと父が裁断の仕事をしていた関係もあり、いつか生地を作る仕事に携わりたいと思ってたんですよ。

この仕事は結果がすぐに生地に出てきてしまう怖さがある反面、綺麗な生地を作れた時の達成感はとても大きいです。

内田さんのすごいと思う所は何ですか?

内田さんが凄い所は、織機一台一台の調子が“音” で分かるということ。

ここにある織機は同じ形ですが、一台一台中身が違って音もリズムも違います。
本来旧式力織機は良く故障するものなのですが、ここでは壊れる前に内田さんが“音” で察知して対処するので、本当に故障が少ないんです。

自分も経験を積んでその領域を目指していきたいと思っています。

 

内田さん、山本さん。本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

最後に、

定番ジーンズの高オンスデニムは、ほぼこの中畦工場で織っています。

旧式力織機について、自分の子供のように愛おしそうにお話されている姿がとても印象的だった内田さん、山本さん。
その優しい眼差しの中にある仕事への強い信念と姿勢がJapan Blue Jeansには活きています。

次回もお楽しみに。

 

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